糖尿病にはいくつかの種類がありますが、最も多くの方にあてはまるのは、II型糖尿病と呼ばれるタイプの糖尿病です。95%近くの方はこのII型糖尿病になります。
では、残り5%は?と言う話ですが、この内約3%はI型糖尿病、最後の2%は色々な糖尿病の合計と言うことになります。
この色々な糖尿病については2%が更に細かく分かれてしまい複雑になるのでここでは扱いません。
さて、このI型、II型と言う分け方ですが、簡単に言えば「インスリン投与が必要かどうか」と言う分け方になります。
I型糖尿病に対して
IDDM=Insulin Dependent Diabetes Mellitus
(インスリン依存型糖尿病)
II型糖尿病に対して
NIDDM=NonInsulin Dependent Diabetes Mellitus
(インスリン非依存型糖尿病)
と言う言葉が使われる事もあります。
少し難しい単語かもしれませんが、糖尿病について調べていると良く出てきますので知っておくと役に立つでしょう。
(厳密に言うと少し違いますが、ここではこの程度の把握で十分です)
このサイトでは主にII型糖尿病について学んでいきたいと思います。
I型糖尿病
この病気は、インスリンを分泌する膵臓の細胞が壊れている病気です。
膵臓にはランゲルハンス島と言われる器官があり、その中にβ細胞と呼ばれる細胞があります。
実はこのβ細胞こそがインスリンの生産工場です。
この工場が壊れてしまっているのでインスリンが作れないのです。
また、この壊れた工場は修理することが出来ません。
ですから、I型糖尿病の方は治ると言うことは有りません。
そして生きるために必ずインスリンを注射を必要とします。
「I型糖尿病の方はインスリンが作れないから、絶対にインスリン注射が必要」
これがI型糖尿病がインスリン依存型糖尿病と言われるゆえんです。
では、なぜβ細胞が壊れているのか?この原因についてはハッキリしていません。
一つには、免疫機能(からだに害をもたらすものをやっつける仕組み)が上手く働かず、β細胞を攻撃して破壊してしまうのではないかと言われています。
II型糖尿病
これが最も多くの方を悩ませている糖尿病です。
このII型糖尿病には大きく2つの理由が考えられています。
1.インスリンの量が足りない場合
β細胞の力が低下してインスリンの分泌量が減っているタイプです。
I型糖尿病はβ細胞が破壊されているのが原因でしたが、II型糖尿病の場合は完全に壊れているわけではありません。
このβ細胞の力を取り戻す確実な方法は現在のところ判っていませんが、II型糖尿病だった方の中にはβ細胞の力が回復して薬が要らなくなったという方も居られるようです。
2.インスリンの効きが悪い場合
インスリンは分泌されているのですが、細胞に対してうまく働かない事で糖尿病になっているタイプです。
インスリンそのものに異常がある場合と、細胞の反応が悪い場合の二つが考えられますが、インスリンそのものに異常がある場合はII型糖尿病には含みません。(インスリンそのものに異常のある例は世界でも珍しく、報告例は6例しかありません。)
「II型糖尿病はインスリンの量が足りないか
インスリンの効きが悪いことが原因である。」
I型糖尿病とII型糖尿病の特徴を見てきましたが、それではこの糖尿病はどの様にして発病に至るのでしょうか?
次の項目で詳しく見ていきましょう。




















